2017年01月17日

週イチしりとりコラム 第634回 "び"→「ビールのうまさ」→"さ" 荒木麻由

ボズアトールのメンバーが、タイトルで"しりとり"をしながら、
リレーでコラムを書いていく 「週イチしりとりコラム」。今回は「び」から始まるタイトルで、荒木麻由が筆を執ります。


「ビールのうまさ」 荒木麻由

幼いころは、夜、父のビールを買いにおつかいするのが日課だった。

その頃は、大人になればきっと私も喉を鳴らしてビールを飲むのだとワクワクしていたものだ。

それから十数年たった、今。
私が思い描いていた「大人」の日は、まだ来ない。

お酒は、嫌いではない。
むしろ結構好きなほうだと思うのだけれど、どうもビールの苦みには慣れない。

ビールは味わうんじゃない、のどごしだ!
と言われても、
そもそもノドゴシってなんやねん!という話で。

結果、乾杯のビールが減らないという事が起こっている。

そんな私にも、最近、「大人」への光が見えた。

ある仕事終わりの飲み会。
ビールが苦手なことを悟られたくなくて
早く減らしたい一心でゴクゴクとビールを飲んだ。

う ま い … !

この鼻に抜けてくる麦の香り。
いつもは苦くて嫌なのに、今ばかりはこの苦さが香ばしく感じる。

これが…ビールなのか…!!

ついに私も、ビール党に!
感動で胸いっぱいになりながらもう一口飲んだら
いつもの、私の苦手なビールに戻っていた(泣)

あの一口は、何の奇跡だったんだろう…。

幼きころ、大人になればきっと私も喉を鳴らしてビールを飲むのだと思っていた。
一瞬だけ「大人」になれたような気がしたけれど、気がしただけだったみたいだ。

まだ、その日はこない。


火曜日更新の 「週イチしりとりコラム」。
次回は、「さ・ざ」から始まるタイトルで、京本京が筆を執ります。お楽しみに!
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2017年01月10日

週イチしりとりコラム 第633回 "る"→「ルピー」→"ぴ" 伊舞なおみ

ボズアトールのメンバーが、タイトルで"しりとり"をしながら、
リレーでコラムを書いていく 「週イチしりとりコラム」。今回は「る」から始まるタイトルで、伊舞なおみが筆を執ります。


「ルピー」 伊舞なおみ

ルピー、それはインドの通貨単位の一つ。

昨年、空飛ぶ紙芝居「スパイスアーサー702」の公演でインドに行って来た。
インドで行われる「世界文学フェスティバル」に呼んでいただいて。
とても嬉しいことではあるものの、話が二転三転、ドタバタ。不安だらけ。
そして!
なんとかこぎつけた出発の前日深夜に、こんなニュースが飛び込んできた。

インドの首相が突如
【明日から、500ルピー札と1000ルピー札を使えなくします。】
と宣言したとか!?

なにそれ?
そんなことある?

日本で、「明日から千円以上のお札は使えなくします。」って
突然言われたと想像してみて〜。

ニセ札対策や脱税を防ぐ・・などちゃんとした目的はあるらしい。
でも・・ね。
そりゃあもう大騒ぎ。

期間限定で新しい紙幣と交換してくれるってことで、みな銀行に並ぶ!
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銀行もパニック。
インドに到着した我々も、両替してもらおうと思うけれど、動かない行列。
あ、こちらは空いてる!と思えば「NO MONEY」の貼り紙。

ひー。

ホテルのフロントでも「この情勢じゃ、うちもさすがに両替えできないよ〜。」と言われたのだけれど、
「我々は1ルピーも持っていない。このままではお宅のスタッフに払うチップすらないんだ!」と粘ったら、
1000円分だけ替えてくれた。(ありがとう!)

ちなみにインドの物価は安い。
特に食べ物。
日本人のやわなお腹にはリスキーなものもあるので、あまり無理は出来ないけれど
やや高級めのレストランでもリーズナブルだし、美味しい!

こちらとかも500円弱だったと思う←曖昧
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こちらは130ルピーだから300円もしない感じ。
(ドーサといって南インド料理。パリッとしっかりしたクレープって感じかな。さまざまなルーをつけてどうぞ。)
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美味しい!

しっかり食べて公演も頑張りました。
デリーに4日間滞在、8ステージプラス1トークショーと目が回る忙しさ!
野外フェス、養護学校、病院などなど、
なかなか体験できないステージと素敵な出会いがあって、幸せな旅でした。
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深刻な大気汚染、突然のルピー紙幣の無効ニュースなど大変なはずなのに、なんだか呑気な人々。
そして街の活気に触れてまいりました。

またみんなの笑顔に会いたいな。
またルピーを使う日が来ますように!
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火曜日更新の 「週イチしりとりコラム」。
次回は、「ひ・び・ぴ」から始まるタイトルで、荒木麻由が筆を執ります。お楽しみに!
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2016年12月27日

週イチしりとりコラム 第632回 "だ"→「駄文にて失礼いたしまする」→"る" 福寿淳

ボズアトールのメンバーが、タイトルで"しりとり"をしながら、
リレーでコラムを書いていく 「週イチしりとりコラム」。今回は「だ」から始まるタイトルで、福寿淳が筆を執ります。


「駄文にて失礼いたします」 福寿淳

ールとして、センテンスごとにしりとりで文章を書くとしたらどうなる

なり意味のないコラムに、自分なりに、もっと意味のない制約を与えてみ

とえばこんな文章だれが読むんだと、私なんぞは考えていて、「こんなこと考えている時間がもったいない」と独りごちるものの、集団に参加するものには必ず集団のルールが当てはまるし、ましてや新参者としては「こんなルールやめてくれ」と声高に言うわけにもいかな

やならボズアトールから出と行けばよろしいのでは」と、プーチン大統領に少し似た代表 や乃えいじ氏に言われかねな

や、それというのも、9月に上演した新人公演にや乃えいじ氏に参加してもらったのだが、このひと隙を見せると後ろから袈裟に太刀を浴びせかねないなかなかのしたたかな切れ者であることが判明したから

ってね…とここまで書いて少し怯(ひる)む自分がい

々(るる)述べれば、私の本心が堰を切って溢れそうになるのが怖

やいやまったく、漢詩の韻や俳句の五七五の定型は、朗読時における音の美しさのみならず、己の心情を正直に述べるための必要な制約であることが解った気がす

ールとは束縛だが、束縛の中にこそ真の自由があると思い至ったコラム執筆の時間であっ

だ、語尾の韻はいささか美しさに欠けることも判明した。


火曜日更新の 「週イチしりとりコラム」。
次回は、「る」から始まるタイトルで、伊舞なおみが筆を執ります。お楽しみに!
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