ボズアトールのメンバーが、タイトルで"しりとり"をしながら、
リレーでコラムを書いていく 「週イチしりとりコラム」。今回は「だ」から始まるタイトルで、福寿淳が筆を執ります。
「駄文にて失礼いたしまする」 福寿淳
ルールとして、センテンスごとにしりとりで文章を書くとしたらどうなるか。
かなり意味のないコラムに、自分なりに、もっと意味のない制約を与えてみた。
たとえばこんな文章だれが読むんだと、私なんぞは考えていて、「こんなこと考えている時間がもったいない」と独りごちるものの、集団に参加するものには必ず集団のルールが当てはまるし、ましてや新参者としては「こんなルールやめてくれ」と声高に言うわけにもいかない。
「いやならボズアトールから出と行けばよろしいのでは」と、プーチン大統領に少し似た代表 や乃えいじ氏に言われかねない。
いや、それというのも、9月に上演した新人公演にや乃えいじ氏に参加してもらったのだが、このひと隙を見せると後ろから袈裟に太刀を浴びせかねないなかなかのしたたかな切れ者であることが判明したからだ。
だってね…とここまで書いて少し怯(ひる)む自分がいる。
縷々(るる)述べれば、私の本心が堰を切って溢れそうになるのが怖い。
いやいやまったく、漢詩の韻や俳句の五七五の定型は、朗読時における音の美しさのみならず、己の心情を正直に述べるための必要な制約であることが解った気がする。
ルールとは束縛だが、束縛の中にこそ真の自由があると思い至ったコラム執筆の時間であった。
ただ、語尾の韻はいささか美しさに欠けることも判明した。
火曜日更新の 「週イチしりとりコラム」。
次回は、「る」から始まるタイトルで、伊舞なおみが筆を執ります。お楽しみに!
2016年12月27日
週イチしりとりコラム 第632回 "だ"→「駄文にて失礼いたしまする」→"る" 福寿淳
posted by VOZATOR at 10:00| 週イチしりとりコラム