2016年06月28日

週イチしりとりコラム 第607回 "く"→「熊本」→"と" 秋山ツトム

ボズアトールのメンバーが、タイトルで"しりとり"をしながら、
リレーでコラムを書いていく 「週イチしりとりコラム」。今回は「く」から始まるタイトルで、秋山ツトムが筆を執ります。


「熊本」 秋山ツトム

熊本には25年ほど前に行った。
たしか、国際花と緑の博覧会「花博」の終りの頃、秋だった。
旅は基本的に一人。だからなのか、けっこう無理目の日程を組んでしまう。
この時は深夜バスで大阪から熊本に向かい阿蘇で一泊、翌日は阿蘇からバスで九重高原を横切り別府へ、
翌日は国東半島へ足を延ばして水中翼船に乗って空港へ行き帰ってくるという日程。
これだけだと「どこが?」でしょ。
ポイントは二つ。
まず、平日だという事。
深夜バスのルートの途中が工事の為に熊本に遅れて到着し、朝の通勤ラッシュで輪をかけて遅れた。
平日だから午前中は一本しかない阿蘇山行の定期 観光バスに乗る予定にしていたから、バス停からバス停へ重い一眼レフカメラのセットが入ったリュックを背負い、ヒーヒー言いながら走った。
そして、乗り込んだバス。乗客は4人!みんな一人旅。
一人は中年のおじさんで、メガネをかけ、たすき掛けした鞄のせいかチョッとくたびれたスーツ姿。
あとはそこそこ若いような人とそこそこの年齢の女性、そしてスェットにGパン姿で手ぶらのお兄さん。

どよ〜ん。

車中は当然会話もなく、淡々と菊池渓谷や大観峰などを巡り、草千里に到着。
(菊池渓谷や大観峰はいいとこでしたが、どんなところかは省略。)
バスはこの後、中岳方面に走りますが、僕はここで降りて歩きます。
さすが草千里!野球場よりもはるかに広大な草地が広がり、その向 こうに綺麗な斜面が正面のトリ烏帽子岳に続いています。
草地の上では牛たちがのんびりと草をはみ、遠くでは乗馬をする人たちも見られます。
天気も良く、最高です。どよ〜んともお別れです。
しかし、ここからが第二のポイントです。
歩いて向かう先は今夜の宿泊先「地獄温泉 清風荘」
ルートは、阿蘇山周辺のハイキングコースを紹介した地図を元に自分で決めました。
草千里の西の端を南下し、烏帽子岳の西側の丘陵地帯を抜け、大きな牛の遊牧地の横を通り、森を抜けて「地獄温泉 清風荘」へ。
草千里から丘陵地帯は本当に良かった。草千里を後にしてからゴールまでは人っ子一人出会わず、素晴らしい高原の風景を堪能でき、写真もいっぱい撮った!
草原の中を緩やかに蛇行する道の先に若い木が一本立っている姿はまるでジブリ!
が、楽しい時間はアッという間で、牛の遊牧地につく頃には陽は大分沈んでしまい、ここからが怖かった!
人っ子一人いないけれど、でっかい牛はてんこ盛り。
そして、目が合うとこっちに来る!
薄暗くなり心細くなっているけど、なるだけ前しか見ないようにしてやっと遊牧地の端までたどり着いたころには真っ暗。(星は綺麗)
森の入り口に道らしき空間を見つけ歩き出そうとしたら、足元に光るものが・・・。
それは 人家の光。
つまり遊牧地は斜面のギリギリまで伐採して作られたもので、森=斜面でした。
途中で道がなくなり、藪漕ぎしながら人家の光を頼りになんとか車道まで出て、目的地の「地獄温泉 清風荘」にたどり着いたのは夜8時ごろでした。
宿の方は「もう、いらっしゃらないものだと思ってました。」
広間に僕一人分のお膳が出され何とか人心地付きました。
そして今、当時の記憶に誤りが無いかどうか、GoogleMapを見て驚きました。
私が歩いたあたりは傷だらけ。
草千里南西の小さな谷筋はこげ茶色の傷が多数入っていますし、藪漕ぎして降りた斜面は垂玉温泉山口荘の西側ですが、遊牧地の端からごっそり削られています。
宿泊した「地獄温泉 清風荘」も閉館中です。
もう、あの当時の姿を見ることは無理でしょうが、一日も早い復興をお祈りしています。

地獄温泉 清風荘 HP
http://jigoku-onsen.co.jp/


火曜日更新の 「週イチしりとりコラム」。
次回は、「と・ど」から始まるタイトルで、瀬口昌生が筆を執ります。お楽しみに!
posted by VOZATOR at 10:00| 週イチしりとりコラム

2016年06月21日

週イチしりとりコラム 第606回 "だ"→「Dance To The Music」→"く" Kay稲毛

ボズアトールのメンバーが、タイトルで"しりとり"をしながら、
リレーでコラムを書いていく 「週イチしりとりコラム」。今回は「だ」から始まるタイトルで、Kay稲毛が筆を執ります。


「Dance To The Music」 Kay稲毛

Dance To The Music
「Dane To The Music」はSly&The Family Stoneの名曲です。
1960年代から1970年代にかけて活躍したバンドなんですが、Funkという音楽ジャンルを確立したバンドとも言われています。
このSly&The Family Stoneというバンドにはベースのチョッパー(スラップ)という演奏法を発案したとされるLarry Grahamも在籍していました。
後輩達にも多大な影響を与えた偉大なミュージシャンですね。
先日亡くなったPrinceも彼らの影響を受けたアーティストの一人です。
Princeの悲報が入ったときにKayが思い出したのが1999年11月にミネアポリスで行われたライブのことでした。このライブには数多くのゲストが出演しています。そのゲストの中にはSly&The Family StoneのメンバーだったLarry Graham等も含まれており、Sly&The Family Stoneの代表曲も沢山演奏されました.。
Princeはミュージシャとしてもプロデューサーとしてもコンポーザーとしても素晴らしい才能の持ち主である事は間違いありませんが、個人的には彼の、彼が素晴らしいと思うミュージシャンに対する敬意の払い方に彼の人間的な魅力を感じてしまいます。
新しいものを生み出す彼が古いものに敬意を払い、そしてそこから学びまた新たなものを生み出したり、古いものを再生したり…
このライブを観たあとSly&The Family Stoneのレコードを家のレコードライブラリーから引っ張り出して聴き入ったことを今でも覚えています。
Princeが亡くなったいま、改めてPrinceの偉大さを感じ、彼に多大なる影響を与えたアーティストの一人としてSly&The Family Stoneの存在の大きさを感じています。


火曜日更新の 「週イチしりとりコラム」。
次回は、「く・ぐ」から始まるタイトルで、秋山ツトムが筆を執ります。お楽しみに!
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2016年06月16日

週イチしりとりコラム 第605回 "ら"→「ラの歌」→"" 野中政宏

ボズアトールのメンバーが、タイトルで"しりとり"をしながら、
リレーでコラムを書いていく 「週イチしりとりコラム」。今回は「ら」から始まるタイトルで、野中政宏が筆を執ります。


「ラの歌」 野中政宏

6月です。
万が一にも僕が「夢見る乙女」に生まれていれば、ジューンブライドとかのハッピーなイメージとか、雨がしとしと紫陽花を濡らし蓮池の淵の水仙が水面を見つめる姿はなんてロマンチックなんでしょう…とかうっとりしているかもしれませんが、現実は真逆。
6月は祝日もないし梅雨でじめじめしてるし、なんだかヤな感じ。
なにしろメタボにとって一番の大敵は湿気です。
どんなに薄着になったって肉襦袢を内蔵しているのですから意味がありません。
せめてもの抵抗は、去年話題になった加齢臭シャットアウトなボディソープと今年新発売の汗を片っ端から消臭するらしい洗濯用洗剤で、「汗は防げないけど、せめて臭いだけでも」作戦を決行することくらい。
僕自身は、暑い方が好きなんですけどね〜(^^ゞ

さて、6月と言えば、もうひとつ。
6月は、僕にとってはサッカーの季節です。
Jリーグは春秋制なのでシーズン真っ盛りですが、日本代表の目線で見ると、W杯の季節。
4年に1度のW杯が行われる6月は、W杯のない年でも、なんだか特別に感じます。

「サッカー」というのは、僕にとって「喜び」のイメージです。
試合に勝って嬉しいだけでなく、試合に負けて悔しいのも、選手やチームの成長を見守ることも、全部が「喜び」です。
それどころか、ファンサービスの一環として見られがちなマスコットキャラクターだって、実はチームの勝利に貢献しようと頑張ってたりしますし、ボールボーイを務めている高校生の中から将来の選手が生まれたりもしますから、「喜び」の範囲は広がるばかり。
会場でチケットをもぎるバイトのお兄ちゃんとか、グッズや飲み物を声をからして売っているバイトのお姉ちゃんとか、どんな季節も丁寧に芝を管理してくれる造園業者の方とか、試合後のスタジアムを清掃してくれる業者の方とか。
更には、人が集まるために最寄り駅に臨時列車を出してくれる鉄道の方とか、大きな声を出した後だけに話し声すら大声になっているお客さんがぞろぞろ歩いているのを苦情も言わずに受け入れてくれている地元の住民の方とか…。
そんな人の心が集まって初めて開かれるのがサッカーの試合なのだと感じますし、それを、嫌々やらされるのではなく喜んで前向きにやる人たちが集まって出来上がる「人の輪」は、喜びに満ちていると思います。
それが、僕にとっての「サッカーの喜び」です。

僕の愛情は日本代表と京都サンガに集中しています。
サンガと共に過ごす中で感じた「喜び」、沢山有りますけど、一番美しい記憶として残っているのは2002年シーズン。
その中でも、とりわけ2003年の元旦 国立競技場は、象徴的な一日でした。
その年の天皇杯の決勝は、鹿島アントラーズと京都パープルサンガ(当時)の対戦で、サンガは見事に逆転勝ちして優勝を果たしました。
試合に勝ったことは当然嬉しいですし、優勝はこの上なく嬉しい。
でも、僕の言う「サッカーは喜び」は、リードされて迎えたハーフタイムにゴール裏を元気づけてくれたマスコットのパーサ君や、ゴール裏に象徴される京都を好きな人々の思いを体現するかのような選手達のプレイぶりの方に感じます。
あの日のサンガは、まさに、日本代表ならぬ「京都」代表でした。実に誇らしかった。
試合の様子がyoutubeに残っている様です。
https://youtu.be/8HrSW3UjXqA
表題の「ラの歌」は、上記youtubeの、6分20秒あたりから場内で流れている曲です。
別名「日本サッカーの歌」といって、作曲は坂本龍一さん、「歌」と言いながら歌声のない、オーケストラ曲。

あまり耳にする機会のない曲ですが、僕は「喜びの歌」として大切にしています。


火曜日更新の 「週イチしりとりコラム」。
次回は、「た・だ」から始まるタイトルで、Kay稲毛が筆を執ります。お楽しみに!
posted by VOZATOR at 10:00| 週イチしりとりコラム